日本舞踊の可能性vol.3 「GOSAMARU -勇者たちの物語-」公式サイト

INTRODUCTION

「日本舞踊の可能性」シリーズ第3弾!

他ジャンルとのコラボレーションの試みや新作発表など新たなアプローチで日本舞踊が本来持っている力を再認識し、その可能性を探求するという藤間蘭黄の人気シリーズの第3弾。蘭黄は、江戸時代から続く日本舞踊の家の後継者として幼少より日本舞踊に親しみ、現代の観客の感性にも深く響く新しい舞踊の境地を目指しこれまでも多くのユニークな公演を行ってきました。

2018年、シリーズ第1弾は豪華2本立てでスタートします。人間国宝であった祖母藤子、そして母蘭景との奇跡の三代共演をなんと映像を使って実現させた『鷺娘』。同時上演の『展覧会の絵』は、バレエ、ピアノ、日本舞踊のかつてないコラボレーションを披露、その公演は日本舞踊の可能性を魅せるには十分すぎるインパクトでした。

翌年には第2弾として、ロシアツアーで、サンクトペテルブルク、ウランウデ、モスクワ各2回6公演ソールドアウトの『信長-SAMURAI-』を上演します。ロシアバレエ界を代表するダンサーファルフ・ルジマトフ(Farouk Ruzimatov)と日本人バレエダンサーの岩田守弘を招いての三つ巴は、ジャンルや国の垣根を超えた新たな舞台表現としてスタンディングオベーションの大喝采で幕を閉じます。

そしていよいよ満を持しての第3弾。演目は、2019年に沖縄の世界遺産にて上演された『GOSAMARU-勇者たちの物語-』の再演。ただ再演するだけでは面白くない。蘭黄は、生のオーケストラとの競演を思いつきます。早速、慶應義塾中等部時代の同級生である指揮者、藤岡幸夫に依頼。併せて東京文化会館を押さえます。このホールにふさわしいスペクタクルな上演をと考え、続々と溢れ出るアイデアを実現する為、もはやお祭りとも言えるこの “異業種大型コラボ企画” は、舞踊界の中でも見逃せない舞台作品として発展していくこととなったのです。

 

「GOSAMARU-勇者たちの物語-」
 豪華競演!異業種てんこ盛りコラボ!生オケのボリューム!

はじまりは蘭黄も所属する五耀會(ごようかい)への「世界遺産でもある沖縄県・中城(なかぐすく)城跡の野外ステージでの日本舞踊公演」というオファーでした。ならば中城に根ざした物語を、と蘭黄脚本・演出を手がけ、五耀會振付出演して2019年に世界初演。
15世紀、中城城の主だった護佐丸は、地元では誰もが知る有名な存在。その半生を実力派揃いの五耀會の面々と、琉球舞踊の舞踊家で組踊の立方の呉屋智とで、迫力満点に演じました。音楽は洋楽の録音音源ということで、チャイコフスキー「地方長官」「フランチェスカ・ダ・リミニ」「ハムレット」で構成、なんとチャイコフスキーお囃子をあしらうという画期的なアイデアが見事にマッチして新たな表現方法の道が開きました。

そしていよいよ今回の演目。なんと二幕作品の大作!
政略結婚で敵将に嫁がされ、真の愛を育むも権力争いに巻き込まれる、そんな運命に翻弄される可哀想なプリンセス百十踏揚(ももとふみあがり)を演じるのはバレリーナが適役。新国立劇場バレエ団でプリンシパルをつとめた長田佳世、その部分の振付は、同バレエ団ファースト・ソリストの福田圭吾に依頼しました。

タイトル・ロールの護佐丸西川箕之助、敵大将で実は彼の生き別れた息子、阿麻和利藤間蘭黄尚巴志・尚泰久の王の親子山村友五郎2役、すべてを画策した黒幕の金丸花柳寿楽、王の家来で百十踏揚を攫い、阿麻和利を倒す武将、大城賢雄花柳基。五耀會のメンバー総出演で、日本舞踊家の本領を発揮しながらドラマを展開していきます。

大劇場での生オーケストの壮大な戦場シーン。負けない迫力を加える為にコロスの役割を担う群舞のイメージにぴたりと合ったのが現代舞踊。2018年に富山県からの依頼で蘭黄が、脚本・演出・出演した『万葉高志の国』(大伴家持の和歌で編む舞踊劇)の演出・振付補であった可西晴香振付で、現代舞踊のダンサー群舞として出演します。

ストーリーは難解ではないが、シンプルでもない。 極力言葉を使いたくない趣旨でもある今回は、前回ナレーションで繋いだ箇所をなんと無声劇でドラマ展開を説明するというかなり攻めた手法。そこに抜擢されたのは累累(ルイルイ)というちょっと変わった無声劇ユニット。パフォーマンスユニットCAT-A-TAC(キャットアタック)主宰であり、コンドルズメンバーでもあるコンテンポラリーダンサーの藤田善宏と、パフォーマンスユニットCAVA(サバ)の主宰でもあるマイムパフォーマー丸山和彰が挑みます。

開演直前のナビゲーター落語家桂吉坊が務め、皆様を物語へと上手く誘い込みます。

組踊、バレエ、現代舞踊、コンテンポラリー・ダンス、マイムそしてオーケストラ。各界のプロフェッショナルと日本舞踊との融合は、ジャンルで括ることのできない新たな舞踊劇をここに誕生させるでしょう。

GOSAMARU

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主催・制作:株式会社 代地
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